光合成による酸素の放出
シアノバクテリア(ラン藻類)の光合成で酸素(O2)が放出されました。
光合成でできた酸素は初めは海水中の鉄分の酸化に用いられましたが、大気中にも酸素が放出されるようになりました。大気中に放出された酸素によって好気呼吸をする生物が出現するようになりました。
これは以前の記事でも書きました。
細胞の進化-原核生物から真核生物へ--膜を持った構造物が形成された理由-
約40億年前に原始的生命体が誕生したと考えられています。 最初の生物は原核細胞で、主だった説では従属栄養型で酸素を用いず発酵を行う嫌気性のものと考えられています。 約39億5000年前のカナダの岩石から有機生命体の痕跡が見つかりました。 約...
今回はその続きです。
鉄鉱床と酸化鉄
20億年から25億年前の地層で発掘される大量の鉄鉱床は、この当時形成された酸化鉄が堆積してできたものです。
酸素濃度の上昇
その後、今から約5億年前、好気呼吸をする真核生物の藻類(褐藻類・緑藻類)が繁茂することにより、大気中の酸素濃度はさらに上昇をし続けました。酸素濃度は現在の1.5%ほどとなりました。
オゾン層の形成
やがて、大気上層で酸素分子が紫外線によってオゾン(O3)に変化します。オゾンはDNAを破壊する紫外線を遮り、地表面に到達する紫外線の量が減少しました。
カンブリア紀には生物が陸上でも暮らせる環境になりました。
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