細胞の発見
1665年、イギリスのロバート・フックが
「コルクはなぜ水に浮くのか?」という疑問を持ち、
自作の顕微鏡でコルク片を観察しました。
すると、フックはコルク片に蜂の巣のような
小部屋が存在することを発見しました。
これを細胞(Cell)と呼びました。
これがいわゆる細胞の発見です!!
英語「cell」の意味・使い方・読み方 | Weblio英和辞書
「cell」の意味・翻訳・日本語 - 小室、(修道院付属の)庵室、個室、(刑務所の)独房、(小人数の)監房、(ハチの巣の)穴、細胞、(共産党などの政治組織または秘密結社などの)支部、電池|Weblio英和・和英辞書
ちなみに、cellには、細胞の意味のほかに、
蜂の巣の穴や小部屋という意味があります。
フックはそのまま名付けたのですね。
フックが観察したものは?
フックが観察したものは、中空の死んだ植物細胞の細胞壁だったものと思われます。
レーウェンフックの発見
1670年代には、
オランダのレーウェンフックによって、
赤血球・精子・原生生物などが発見されました。
細胞小器官の発見
細胞核の発見
1831年、イギリスのブラウンは。
ランの葉の表皮を観察しました。
すると細胞内には球状の構造が、
どの細胞にも存在することを発見しました。
これをニュークリアスと名付けました。
これが細胞核の発見です。
nucleusはラテン語のnuxが語源で、
核という意味があります。
ミトコンドリアの発見
1897年、ドイツのベンダが
ミトコンドリアを発見しました。

ミトコンドリアの構造とはたらき
ミトコンドリアは、ほぼすべての真核生物に存在しています。ミトコンドリアの構造ミトコンドリアは、独立した2枚の膜に包まれています。独自の環状DNAをもち、細胞内で脳の指示とは別に半自由に数を増やすことができます。原核生物と類似点が多く、真核生
ゴルジ体の発見
1898年、イタリアのゴルジが
ゴルジ体を発見しました。
細胞説の確立
細胞説とは?
細胞説とは、
「生物の機能上・構造上の基本単位は細胞である」
という説のことです。
植物の細胞説提唱
1838年、ドイツのシュライデンが
植物に関する研究から
植物についての細胞説を提唱しました。
動物の細胞説提唱
1839年、ドイツのシュワンが
動物に関する研究から
動物についての細胞説を提唱しました。
細胞説の確立
1858年、ドイツのフィルヒョーは、
細胞分裂の観察・研究結果から、
「すべての生物細胞は細胞から生じる」と唱えました。
パスツールの自然発生説の否定
細胞説成立の証明には、微生物を含めた自然発生説の否定によるものが大きいです。
この証明により「生物は自然に生じることはなく、既存生物からのみ生じる」という考えが定着していきました。
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