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パスツールによるアリストテレスの自然発生説の否定

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進化
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自然発生説とは?

自然発生説とはアリストテレスが提唱した「生物は親なしでも無生物から自然に発生する」というをいいます。

現在では否定されていますが17世紀の中頃までは信じられていました。

今でもウジが湧くなどといいますが、昔はそこかしら中からウジがわいていたと考えられていました。

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レディの実験

前述の通り、腐った肉片からウジが湧くと考えられていました。

1668年イタリアのレディは実験をしました。

2つのビンに腐った魚を入れ込んで、片方にはフタをし、片方はフタをしませんでした。

フタをしない腐った魚にはウジが生じるが、フタをしておくとウジが生じないという実験データが得られました。

レディは腐った魚にウジが生じるのはハエが卵を産みつけたためであり、肉片からウジが生じたのではないということを実験で証明しました。

しかし、レディの実験では、自然発生説を否定できませんでした。
なぜなら、微生物レベルではまだわからないからです。

レディの論文データ

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The Biodiversity Heritage Library works collaboratively to make biodiversity literature openly available to the world as...
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ニーダムとスパァランツァーニの論争

ニーダムの実験

1745年イギリスの生物学者ニーダムは自然発生説に関する実験をしました。フラスコに入れた肉汁を煮沸し、コルクで栓をしていました。しかし、それでも肉汁に微生物が生じたと報告しました。ニーダムは微生物は肉汁から自然に発生するものとしました。

スパランツァーニの実験

ニーダムの実験から20年後の1765年、イタリアの生物学者スパランツァーニはニーダムの実験では生物が残っていたと主張します。またコルクの栓では微生物が混入する可能性があると疑いました。そこで、肉汁をより完全に煮沸し、フラスコの口を炎で溶かして、完全に密閉しました。その実験の結果、肉汁には生物は生じませんでした。スパランツァーニは微生物も自然発生しないと主張しました。

ニーダムの反論

ニーダムはスパランツァーニの実験に対して反論します。

フラスコの肉片を煮沸しすぎたため、肉汁が自然発生する力を失った、とか、自然発生には新鮮な空気が必要だったためだと反論しました。これでも

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パスツールの実験

そして月日は流れ、1861年フランスの生物学者パスツールはフラスコの口を熱して細長く S 字状に曲げた器具「白鳥の首フラスコ」を考案し、白鳥の首フラスコを用いて次の実験を行いました。

白鳥の首フラスコに入れた肉汁をいれ。煮沸せずにそのまま放っておきました。対照実験としてフラスコのあとで先端を切り離しました。

 

スパランツァーニの実験では、ニーダムから

  • 煮沸しすぎたから、肉汁の生命の神秘が無くなったから
  • 新鮮な空気がないから生物が誕生しない

という批判を受けていました。

 

すると、新鮮な空気に触れているはずの白鳥の首フラスコの肉汁からは微生物が発生しませんでした。しかしフラスコの先端を切り離すと微生物は生じました。

この結果により、煮沸していなくても密閉していなくても微生物も自然発生しないと結論付けられました。

パスツールの論文(1861年)

LOUIS PASTEUR. ACHIEVEMENTS AND DISAPPOINTMENTS, 1861

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