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植生の遷移と遷移の過程

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生態
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植生の遷移

ある地域の植生が、
長い年月の間に一定の方向に
移り変わっていく現象を、
遷移(植生遷移)といいます。

極相

遷移が起こった結果、
最終的に到達した
安定した状態
極相(クライマックス)
いいます。

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遷移の過程

  1. 裸地・荒原
    岩石の風化が進みます。
    最初は土壌ではないため、
    保水力や栄養塩類に乏しいのです。
    そこで、根系を持たない、
    コケ類・地衣類(チズゴケなど)が
    最初に侵入します。

    最初に侵入する植物を先駆植物(パイオニア植物)といいます。

    先駆植物が枯れたり、
    生えてきたりを繰り返すことで、
    土壌が形成されます。

  2. 草原(草本群落)
    島状に草本が育つようになります。
    土壌の形成がすすみます。
    草本多年生植物(ヨモギ・イタドリ・ススキ・チガヤ)など
  3. 低木林
    草原の中に、光や乾燥に強い
    木本植物(アカマツ・ヤマツツジ・ヤシャブシ・ハンノキなど)が侵入し、先駆樹種の低木が目立つようになります。
  4. 先駆樹種(陽樹林)の多い森林
    先駆樹種が成長して、高木層を形成します。
    森林ができると、
    林床は暗くなります
    すると、陽樹の芽生えは成長できず、
    陰樹の芽生えが成長します。
  5. 混交林(移行期)
    陰樹が成長して、先駆樹種と極相樹種が混在するようになります。混交林になるころには、腐植質や栄養塩類を土壌が多く含むようになります。
  6. 極相樹種(陰樹)の多い森林
    先駆樹種が枯れて、極相樹種(エゾマツ・トドマツ・ブナ・ミズナラ・シイ)の多い、極相林になります。
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遷移のタイプ

場所による選別

陸上の裸地から始まる遷移
乾性遷移といいます。

これに対して、
湖沼などから始まる遷移
湿性遷移といいます。

時間による選別

火山など、
生物的なもののまったくない
裸地や湖沼から出発する遷移を、
一次遷移といいます。

山火事や放置された牧場の跡、
森林の伐採跡地から始まる
二次的な裸地から始まる遷移
二次遷移といいます。

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