受精卵が体細胞分裂を繰り返すプロセスを卵割(らんかつ)と呼びます。
今回は、卵割の基本形である等黄卵(とうおうらん)を取り上げます。等黄卵の代表例であるウニ(棘皮動物)をモデルに、1回目から4回目までの卵割の進み方と生じる割球の特徴をわかりやすく解説します。
1. 等黄卵の特徴と粘性
等黄卵は、棘皮動物(ウニ・ヒトデ)や哺乳類の卵に見られるタイプです。
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卵黄の量と分布状態: 卵黄の量は非常に少なく、卵全体に均一な分布状態で存在しています。
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粘性(ねんせい): 卵黄は粘性が高く、細胞分裂の進行を妨げる性質を持ちます。しかし、等黄卵は卵黄が非常に少なく粘性の影響が小さいため、卵全体がスムーズに分裂します。
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卵割の様式: 卵全体が割れる全割(ぜんかつ)であり、均一に割れる等割(とうかつ)を行います。
2. 1回目〜3回目の卵割(均等な分裂)
3回目までの卵割では、分裂によって生じた細胞(割球:かっきゅう)が全て同じ大きさになります。
第1回卵割(1細胞 → 2細胞期)
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分裂の向き: 経割(けいかつ)(動物極と植物極を通る縦の面での分裂)
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生じた割球: 同じ大きさの2個の割球(等割)
第2回卵割(2細胞 → 4細胞期)
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分裂の向き: 経割(第1卵割面と直交する縦の分裂)
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生じた割球: 全て同じ大きさの4個の割球
第3回卵割(4細胞 → 8細胞期)
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分裂の向き: 緯割(いかつ)(赤道面に平行な横の面での分裂)
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生じた割球: 全て同じ大きさの8個の割球
ここまでは順調に「全て同じ大きさ」の割球が増えていきます。
3. 注意!4回目の卵割では大きさの異なる割球が生じる
受験生物で最も狙われやすいポイントが、この4回目の卵割(8細胞 → 16細胞期)です。
これまで等しく割れてきた等黄卵(ウニ)ですが、4回目の卵割では大きさの異なる割球が形成されます。
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動物極側の4個の割球: 縦に等分(経割)され、中くらいの大きさの割球(中割球)が8個できます。
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植物極側の4個の割球: 不等に横に分割(緯割)され、大きな割球(大割球)4個と、非常に小さな割球(小割球)4個に分かれます。
【ここがテストに出る!】
「等黄卵=ずっと同じ大きさで割れ続ける」と誤解しがちですが、ウニ(等黄卵)の4回目の卵割では中割球(8個)・大割球(4個)・小割球(4個)という大きさの異なる3種類の割球が生じる点を必ず押さえておきましょう。
まとめ一覧表
| 卵割回数 | 分裂の向き | 割球の数 | 生じた割球の大きさ |
| 1回目 | 経割 | 2個 | 同じ大きさ |
| 2回目 | 経割 | 4個 | 全て同じ大きさ |
| 3回目 | 緯割 | 8個 | 全て同じ大きさ |
| 4回目 | 経割 + 緯割 | 16個 | 大きさの異なる割球(中割球8個・大割球4個・小割球4個) |
等黄卵の基本ルール(経割・経割・緯割)と、4回目に起こる特殊な変化をセットで記憶しておきましょう。

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