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色々な遺伝①不完全顕性(優性)と中間雑種

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遺伝
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優性の法則もやっていないのに、
遺伝法則に進むのは少し気が引けますが、、、

この前の参議院選挙で自民党の勝利の花の色が
ピンク色になっていたのもありますし、
遺伝用語って最初は面白くないので、
先走りで中間雑種についてお伝えします。

それでは見ていきましょう。

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マルバアサガオの花の色

マルバアサガオの花の色は、

  • 赤色
  • 白色
  • 桃色

の3つの種類の花色が存在しています。

純系赤色のマルバアサガオと、
純系白色のマルバアサガオ
親(Parents)であるPとして交雑してみましょう。

マルバアサガオの雌しべに別の色の純系の花粉を交雑するんですね~。

この赤色白色純系のマルバアサガオを
かけ合わせると、子ども(Filial)は全て桃色のマルバアサガオという雑種第一代(F1)になります。

雑種第一代(F1)とF1種の話
農業ではいわゆる純系の種子が固定種と呼ばれ、
純系の交雑種子のハイブリッド種子はF1種と呼ばれます。F1種は1つの対立遺伝子だけを見たものではないのですけれど、
もしかしたら、F1種から選別をかけていけば、
新しい品種を固定化に至るまでは、確率は非常に低いですがあります。
これを育種といい、農学部で学ぶことができます。

発展途上国の方も種子メジャーに種を買わされてると思いの方も、
種子メジャーの種から新しい品種を作って、
新品種として登録すれば、逆襲できる可能性もあります。
ただ、子孫まで権利登録されてる場合がほとんどです。
品種ごとに特許を調べてみましょう。

このF1のマルバアサガオ(Rr)
自家受粉(自分の雌しべに自分の花粉をかける)をすると、
F2の雑種第二代のマルバアサガオになります。

その花の色は、

赤色桃色白色
1:2:1になります。

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中間雑種の解説

中間雑種と雑種第一代(F1)

赤色の花の遺伝子R
白色の花の遺伝子rとします。

赤色純系遺伝子型RR
白色純系遺伝子型rrとなります。

ということで、
赤色純系白色純系をかけ合わせた、
雑種第一代(F1)遺伝子型Rrとなります。

優性(顕性)の法則に従うのであれば、
F1の遺伝子型Rrなので、
通常、表現型は赤色となるべきです。

しかし、マルバアサガオの
Rとrには優劣の差も顕潜の差もありません。

という訳で、大文字だろうと、小文字だろうと
お互いの影響を受けるのがこの中間雑種ですね。

なので、F1は全て桃色となります。

中間雑種と二遺伝子雑種(F2)

という訳で、F1のRrから出現する遺伝子型は、
RR,Rr,rR(Rr),rrの計四種類ですから、
分離の法則に従って、R:r=1:1であり、
かつ表現型は赤色:桃色:白色は1:2:1となります。

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中間雑種は不完全優性(顕性)

このように両親の中間的な表現型の雑種を、
中間雑種といいます。

中間雑種になるような遺伝子の現れ方を
不完全優性といいます。

中間雑種では、
分離の法則働きますが
優性の法則働きません

中間雑種と優性の法則と分離の法則
中間雑種と遺伝法則の関係性は共通テストの正誤問題で出しやすい問題だと思うので気をつけておいてください。
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その他の中間雑種

中間雑種はマルバアサガオ以外にも、

  • オシロイバナの花色
  • ABO式血液型のA型とB型とAB型
  • MN式血液型のM遺伝子とN遺伝子の関係性

なども不完全優性の関係性です。

ABO式血液型は、遺伝的配慮のため、
あまり試験等で出すのは今の時代は難しい可能性もありますね。

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